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日高 昭秀; 浅香 英明; 上野 信吾*; 吉野 丈人*; 杉本 純
JAERI-Research 99-067, p.55 - 0, 1999/12
2次系減圧を伴うPWR電源喪失事故時に炉心が昇温すると、温度上昇に起因して蒸気発生器伝熱管が破損する可能性がある。米国NRCの解析は、その場合でも、サージラインが先に破損することを示したが、沈着したFPからの崩壊熱を考慮していない。そこで、その影響を調べるため、まず、米国NRCの解析で使用したホットレグ水平対向流モデルを原研のLSTF実験で検証した後、Surry炉を対象としてSCDAP/RELAP5コードを用いた解析を行った。FP沈着量と崩壊熱は原研のARTコードを用いて別途計算した。その崩壊熱を熱応答計算で考慮した場合、伝熱管の健全性はかろうじて確保された。しかしながら、種々の不確実性を考慮すると、伝熱管が最初に破損する可能性を排除できない。このことは、2次系減圧に関するアクシデントマネジメント方策の得失を評価するうえで考慮しておく必要がある。
高瀬 和之; 功刀 資彰; 小川 益郎; 関 泰
Nuclear Science and Engineering, 125(2), p.223 - 231, 1997/00
被引用回数:11 パーセンタイル:65.44(Nuclear Science & Technology)核融合炉の真空容器が破断した場合、圧力差による空気置換が行われた後、破断口部には真空容器内外の温度差に起因する浮力駆動型置換流が形成される。この置換流によって、真空容器内に存在する放射化ダストの微粒子やトリチウムは炉外に同伴されることが考えられ、核融合炉安全性の観点から真空破断時の置換流挙動を把握することは大変重要である。そこで、核融合炉のトカマク型真空容器を縮小簡略モデルで模擬した実験装置を使って、作動流体にヘリウムガス(容器内部)、空気(容器外部)を用い、真空破断予備実験を行った。その結果、置換量は破断口の数や真空容器設置面から破断口までの鉛直方向距離に大きく依存することがわかった。また、真空容器上部が破断した場合には破断口を通る置換流は対向流となるため置換流挙動は抑制されること、並びに、容器側部が破断した場合には置換流は成層流となるため置換流挙動は比較的スムースに進行することが判明した。さらに、真空容器内の置換量は、破断口径の増加とともに増大し、破断口長さの増加とともに減少することを実験的に明らかにした。
高瀬 和之; 功刀 資彰; 関 泰
Fusion Technology, 30(3(PT.2B)), p.1459 - 1464, 1996/12
核融合炉の真空容器が破断すると、破断口部に密度差駆動による置換流が形成される。この置換流は放射化したダストを同伴して容器内部から外部へと流れるため、汚染領域の拡大に繋がり、この置換流挙動を把握することは核融合炉の安全上大変重要である。著者らはすでに、核融合炉の真空容器をスケールモデルで模擬した実験装置を使って真空容器破断事象(LOVA)予備実験を行い、破断口位置と置換量との関係を明らかにした。今回は、破断口に直径及び長さの異なる数種類のダクトを取り付けて、破断面積と破断長さが置換流量に及ぼす影響を調べた。その結果、ダクト長さに比例してダクトの摩擦損失が増加するために、置換量は減少することが分かった。また、大口径破断の場合には破断口位置には無関係に置換量は破断面積に比例して増大した。一方、小口径破断の場合には、置換量は破断口位置に依存する傾向を示した。すなわち、真空容器の上部に破断口がある場合には対向流の影響を受けて破断面積の縮小とともに置換量は大きく減少したが、破断口が真空容器側部にある場合には成層流の影響が支配的になり破断面積によらず置換量はほぼ一定値を示した。
数土 幸夫
日本機械学会論文集,B, 60(575), p.2566 - 2572, 1994/07
本論文は、垂直円管の対向二相流落下水制限の発生機構の解明と定量的評価とを行ったものであり、大気圧の空気-水二相流で流路径が19~140mm、流路長が12.7~1520mmの広い流路条件の実験結果に対し、これまで得られなかった非常に高精度での予測を可能にしたもので、併せて次の事柄が明らかになった。(i)「流路全体の気液の運動量の釣合式で、ボイド率に関し、落下水速度が最大となる」解析モデルが実験結果と良い一致を与える。(ii)落下水制限の主要な要因は、相対速度に基づく気液界面の摩擦、層流・遷移域・乱流各領域に対応した壁面摩擦の考慮及び流路形状(長さと径)であることがわかった。
文沢 元雄; 菱田 誠; 稲垣 嘉之
Proc. of the 5th Int. Topical Meeting on Reactor Thermal Hydraulics, p.369 - 376, 1992/00
高温ガス炉では、原子炉の上部に接続されている配管の破断事故が生じると、破断口から空気が炉内に浸入する。炉内への空気の浸入特性は、破断口における対向流(又は置換流)挙動に依存する。そこで、本研究ではレーザー流速計を用い、流れを乱すことなく、置換する体積流量を算出する手法を検討した。その結果、半球容器内面温度が冷却容器内面温度に等しい場合置換する体積流量は、半球容器内面温度が加熱温度に等しい場合に比べて、約64%に低下することが分かった。また流量の標準誤差は15~22%であることも分かった。
阿部 豊; 秋本 肇; 村尾 良夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(3), p.208 - 217, 1991/03
二流体モデルを用いて対向流の解析を行う場合、流体に働く剪断応力の評価精度が重要になる。しかしながら、現在対向流の解析に用いられているのは並向流で得られた相関式や壁面摩擦を無視した相関式等である。これらの相関式を用いた二流体モデルによる対向流の予測計算では、落水流量等が十分な精度で予測できていない。本研究では、対向流における界面および壁面剪断応力を知るため、円環状の液膜と気相のコアとが分離して流れると仮定した解析モデルを作成、対向流状況下における剪耐応力分布を解析的に評価した。その結果、並向流で得られた相関式や壁面摩擦を無視した相関式等が対向流に対して拡張できないことを明らかにするとともに、二流体モデルで使用できる対向流条件したでの界面剪断応力係数と壁面剪断応力係数に関する新たな式を作成した。
阿部 豊; 秋本 肇; 村尾 良夫
6th Proc. of Nuclear Thermal Hydraulics, p.401 - 408, 1990/11
気液対向二相流は、軽水炉の冷却材喪失事故における最も重要な現象の一つである。現在の二流体モデルコードの対向流に対する予測精度を調べるために、Bharathanらによる垂直単管での実験データを用いた評価計算を行なった。その結果、RELAP5やTRAC-PF1の相関式を用いた計算では、対向流における落水流量が過大評価されることが分かった。そこで、定常の環状流を仮定した解析モデルにより、対向流状況下における剪断応力を評価したところ、TRAC-PF1で用いられている並向流でのWallisの式が対向流に対して拡張できないこと、RELAP5で用いられているBharathanらの式では無視されている壁面剪断応力が界面剪断応力に比較して無視できるほど小さくなく、現在の二流体モデルが対向流条件下での落水を過大に評価するのは壁面剪断応力の過小評価に原因があることを明らかにした。
阿部 豊; 秋本 肇; 村尾 良夫
Transactions of the American Nuclear Society, 62, p.719 - 720, 1990/11
気液対向二相流は、軽水炉の冷却材喪失事故における最も重要な現象の一つである。現在の二流体モデルコードの対向流に対する予測精度を調べるために、Bharathanらによる垂直単管での実験データを用いた評価計算を行なった。その結果、RELAP5やTRAC-PF1の相関式を用いた計算では、対向流における落水流量が過大評価されることが分かった。そこで、定常の環状流を仮定した解析モデルにより、対向流状況下における剪断応力を評価したところ、TRAC-PF1で用いられている並向流でのWallisの式が対向に対して拡張できていないこと。RELAP5で用いられているBharathanらの式では、無視されている壁面剪断応力が界面剪断応力に比較して無視できるほど小さくなく、現在の二流体モデルが対向流条件での落水を過大に評価するのは、壁面剪応力の過小評価に原因があることを明らかにした。
文沢 元雄; 小川 益郎; 菱田 誠
日本原子力学会誌, 31(10), p.1127 - 1127, 1989/10
被引用回数:3 パーセンタイル:59.56(Nuclear Science & Technology)高温工学試験研究炉の配管破断事故時に浸入する空気の流動挙動に関連して、水平開口部の上方に空気、下方にヘリウムガスが存在する場合の対向流発生に伴う空気の流入流量を測定した。その結果以下のことが分かった。(1)水平面の下方への空気浸入量はEpsteinの実験結果と良く一致する。(2)テスト容器内の密度変化は準定常的である。
大貫 晃; 安達 公道
日本機械学会論文集,B, 53(490), p.1685 - 1690, 1987/00
加圧水型軽水炉事故時の圧力容器と蒸気発生器とを結ぶホットレグ内の流動を予測する上で重要な問題である傾斜管付き水平管内気液対向二相流制限のうち、水平管から下部容器へ落水を開始する直前の気相流速(落水開始気相流速)の予測に包絡線モデルを適用し、次の結論を得た。 (1)落水制限がベンド部(水平管と傾斜管との結合部)側水平管内で起こる場合、水平管内の平均的な気液相関摩擦係数fiとしてKimらの値0.021を採用すると、同モデルにより落水制限部でのボイド率および落水開始気相流速が予測できた。 (2)落水制限がベンド部側傾斜管内で起こる場合、落水制限部でのfiとして0.5を仮定すると、同モデルにより落水制限部でのボイド率および落水開始気相流速が予測できた。
数土 幸夫; P.Griffith*
Journal of Nuclear Science and Technology, 18(7), p.487 - 500, 1981/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)PWR・LOCA時再冠水において、非常用炉心冷却水の注入箇所としてコールドレグ注入と同時にホットレグ注入を行う場合がある。この場合の上部プレナム水の急流下現象を研究した。上部プレナムに注水する過渡炉心冷却実験と一次元準定常解析とから次の事柄が明らかとなった。 飽和水注入の場合、上部プレナムの静水圧が下部プレナム静水圧より大の時、上部プレナムの急流下現象が生ずる。この時炉心内では下向並行流である。逆に、上部プレナム静水圧が下部プレナム静水圧より小の時、炉心内では対向流となり、この時の上部プレナム水の落下水量は下向並行流の時よりはるかに小である。また、サブクール水を上部プレナムに注入した時、上部プレナム静水圧が下部プレナム静水圧よりも小なる時でも下向並行流が出現する時がある。この冷却水のサブクール度の影響の程度は、サブクール度の大きさに依存している。
佐藤 聡; 柴本 泰照; 与能本 泰介
no journal, ,
事故時のPWRホットレグにおいて発生する気液対向流制限(CCFL)のパラメータ依存性等の現象把握と発生条件のモデル化を目指した実験を実施した。管径の異なる試験部を用いてスケール効果の調査を行うとともに、2種類のCCFL現象に着目し発生条件の把握を行った。